介護ベッドサイズの選び方・長さと間取りの関係

ベッドとは、


「ベッドフレーム」「マットレス」の組み合わせになります。
ベッドフレームの部分では全体サイズと耐荷重を決めます。
ベッドのサイズ感
※画像例はセミダブルサイズの家庭用ベッド
介護ベッド
※画像例は背上げ・リクライニング(電動)対応の介護ベッドです。

ベッドの長さ(奥行)

長さ(奥行)はバスケットボール選手など体格の大き方は気になる
かもしれません。

通常のシングルサイズ・ロングサイズのベッドでは
「長さ188~220cm」に作られていますので、
一般の身長の方は足りないというご心配は不要です。

介護ベッドの場合は身長150cm以下の方に適応するミニサイズ(奥行180cm)と、身長175cm以上の方用のロングサイズ(奥行205cm)も選択可能です。

ベッドの生活動線


ベッドの長さ(奥行)は生活空間と動線において設置後の
暮らしやすさにも大きく影響します。


ベッドのサイズ感 

寝室の場合、
余裕と開放感を求めるには、
ベッドサイズ(長さ・奥行)と間取りのバランスは調整できます。

●例:ベッドサイズ(長さ・奥行)を短いほうの191cmタイプにすると
部屋の開放感が増します。

●開放感とは、視覚的に「寝室の全体のサイズと
ベッドフレームが占めす部分のバランス」

●一般的には健常者の場合、40cmの間もあれば歩けます。
52cmの場合は余裕をもって通過できます。。

特殊寝台と言われる介護ベッドをご利用の場合
介護ベッド利用者ベッドを利用する方

 介護ベッドの利用者は、高齢者もしくは骨折などのケガをしていた方が多いです。
その場合は利用者の体の状況によって、必要な生活動線のスペースが40~200cmまで変わります。


例①:独歩、または杖を利用している方は40cm~55cmの動線で通過できます。
おすすめの間取りレイアウトはこちら:

独歩もできる方は、体幹の具合はそこまでは悪くはないです。

そのため、医師や介護士の方々がベッドの周りにて
歩けること、診察・リハビリテーションが行えるほどの隙間を
とって置く必要がなく、
ベッドを壁もしくは窓に寄せることも可能です。
ベッドやテレビ・空調以外の家具はなくても活動できるような場合、
およそ6畳で設置は可能です。
 


例②:歩行器・車いすを利用している方
部屋の入り口からベッドまで、狭い空間や家具がたくさん置いてあると、
歩行の妨げになるため、車椅子の動線を確保する必要があります。
おすすめの間取りレイアウトはこちら:
車いすの移動できるベッド部屋
ベッドと車椅子を乗り移りする側には、
100cm~130cmの動線を確保する必要があります。

例③:リクライニングベッド・搬送用ストレッチャーをご利用されている方

起き上りが難しい寝たきりの方の場合、
搬送用ストレッチャー(ベッド)もしくは、
背もたれを倒せる、リクライニング車いすを使って移動してます。
おすすめの間取りレイアウトはこちら:
広い介護部屋
乗り移りを二人がかり、介助者の立つところとストレッチャー(搬送ベッド)やリクライニング車いすの立ち回りに必要な空間を確保するために、
部屋は広め(5~6畳)をおすすめです。

※廊下や部屋の入口に90cmの幅が必要となります。